医療連携ネットワーク

臨床アドバイザー

中島 亘 先生

日本小動物医療センター

消化器科科長、理事、獣医師

 

当院は、中島亘先生に臨床全般についてのアドバイスをいただいています。

また、その他、大学病院所属の獣医師の先生方とも関係を構築し、症例へのアドバイスや執刀を依頼しています。


当院が専門医や他の医療機関の先生と連携しておこなった症例の一部をご紹介します。

症例① 右前肢骨折 

年齢7ヶ月、メス、ティーカッププードル 体重1.4kg

1週間前に右前肢骨折して、他院にて外固定で治療を試みるが思わしくなく、当院に転院

体が小さく、骨折端が手首に近いとこであったので、大学病院から整形外科の先生をお越し頂き、手術を実施。

シンセス 社の1.5mmロッキングプレートに4本のスクリューにて固定

 

執刀 大学病院 整形外科医



症例② 右肩関節の内方脱臼

年齢12歳、オス、トイプードル

1週間前より右前肢跛行、他院にて右肩関節脱臼疑いと診断されて、鎮痛剤を処方されたが状況変わらず、当院に転院されてきました。

触診にて右肩関節の内方脱臼と診断し、大学病院の整形外科医と手術を実施。

人工靭帯にて肩関節を安定化して、2週間外固定をつけて安静を指示し、経過は順調。

レントゲンは術後の写真で、きちんとはまった肩関節が見られる。

 

執刀 大学病院 整形外科医

 



症例③ 乳腺腫瘍、卵巣嚢腫、子宮内膜症他

年齢12歳、マルチーズ、体重10kg

他院から乳腺腫瘍の手術の依頼を受けて、術前検査したところ、乳腺腫瘍以外に、術前検査で卵巣嚢腫、子宮内膜症、小腸に1cm程度のできものを発見。

肥満、心臓病などもあり、万全の体制で手術に臨むため、外科専門医の藤田先生と麻酔科医の鈴木先生をお招きして、当院院長が助手に入り、そのほか当院の2名のサポートスタッフも加わり、総勢5名にて手術を実施。

乳腺腫瘍部分摘出、卵巣子宮摘出、小腸のできた平滑筋腫の摘出を行い無事に手術は終了し、現在は元気に生活しています。

 

診断医 深井 瞳先生、執刀医 外科専門医 藤田 敦先生、麻酔科医 鈴木 さやか先生